私たちのサイト「エイジング・ソサエティ・ソリューションズ・ハブ(ASSH)」が目指しているのは、少子高齢化という大きな社会課題に対して、テクノロジーや新しいアイデアを駆使して、具体的な解決策を社会に届けていくことです。そのためには、一つの企業や研究機関だけじゃなくて、自治体やNPO、そして何より地域に住む方々も巻き込んだ「共創」が不可欠だと、私たちは考えています。
リビングラボという考え方
そこで非常に注目しているのが、「リビングラボ」という考え方なんです。聞いたことありますか?簡単に言うと、「生活(Living)空間」そのものを「実験室(Labo)」にして、住民やサービスの利用者自身が主体となって、新しい技術やサービスの開発に参加する取り組みのことです。
これって、私たちがやろうとしている「実証実験」や「社会実装」と、もの非常に相性が良いと思うのです。開発者だけで作ったものって、どうしても「きっとこうだろう」「こうすれば便利だろう」という思い込みが入っちゃいがちじゃないですか。でもリビングラボでは、実際にサービスを使う高齢者の方々が「開発パートナー」になるんです。
リアルなフィードバックの力
例えば、新しい健康管理アプリを開発するなら、プロトタイプの段階からシニアの方々に使ってもらって、「このボタン、押しにくいよ」「この機能はよく分からないな」なんていうリアルなフィードバックをどんどん貰いながら、一緒に改善していく。これって、机上の空論で終わらせないための、最高の方法だと思いませんか?
具体的なアプローチ
じゃあ具体的にどうやるの?って話ですが、例えば私たちが関わるプロジェクトで、高齢者向けの新しいコミュニケーションロボットを開発するとします。従来なら、完成品をモニターに使ってもらってアンケートを取る、というのが一般的でした。
でもリビングラボ的なアプローチなら、まだ開発途中の、ちょっと不格好なロボットを地域の集会所に置かせてもらうんです。そして、開発者がそこに週に一度通って、お茶を飲みながら「この子(ロボット)、どんな話ができたら嬉しいですかね?」「声のトーンはこっちの方が優しい感じがします?」みたいに、雑談の中から本音を引き出していく。
信頼関係の構築
このプロセス自体が、開発者と利用者の間の信頼関係を築き、結果として血の通った、本当に愛されるプロダクトを生む土壌になるんだと思うんです。これは、高齢者の方を単なる「支援対象」として見るのではなく、「未来を共創するパートナー」としてリスペクトする姿勢そのものです。
日本でも、鎌倉リビングラボのような先進的な取り組みがすでに行われていて、非常に参考になります。
人間味あふれるイノベーション
テクノロジーがどれだけ進化しても、最終的に大切なのは、それを使う人の「これ、いいね!」「これがあって生活が豊かになった」という実感だと思うんです。リビングラボは、その「実感」を開発の最初から最後まで、開発者と利用者が共有しながら進めていくための、非常に人間味あふれるアプローチだと感じています。
私たちASSHも、このサイトで掲げている「ハブ」として、単に企業と自治体を繋ぐだけじゃなくて、開発者と生活者の心も繋いでいけるような、そんな温かい「共創」の場をたくさん作っていきたい。そうすることでしか生まれない、本当に価値のあるソリューションがあると、固く信じています。これからも、そんな現場のリアルな声を大切にしながら、活動していきたいですね。